corporate profile

デザイン例

 

 

商    号:

エムズケイ株式会社

 

所在地:

head office

埼玉県志木市本町6-21-4

design room

東京都新宿区新宿1-9-2

ナリコマHDビル5F(CKカンパニー内)

 

設    立:

2010年2月2日

 

資本金:

7.000.000円

 

代    表:

大橋真美

 

  

 
代表者経歴:

マンションデベロッパーにて商品企画の責任者を務める。首都圏の分譲マンション200棟以上の企画・設計・建築・コスト管理・販売計画・引渡業務などに携わり、1000件以上の住戸プランニングを提案。

2003年結婚、出産のため退社。後、独立してエムズケイ株式会社を立ち上げる。

趣味:ヨガ、書道、ねこ

 


****回想録

 

デベロッパーに勤めて初めて分譲マンションの企画に携わりはじめたのは、もう30年近く前のことになります。

当時、分譲マンションと言えば財閥系不動産会社や誰もが知っている大手不動産会社によって手掛けられるものが主でした。わたしが勤めていた会社は、不動産の仲介事業とデベロッパーの販売業務を委託しながら分譲マンションのノウハウと事業資金を得て、やっと自社ブランドのマンションにチャレンジしよう、そんな体制の時期でした。

  実際に分譲マンションを計画するにあたり、最初はたくさんの販売物件を視察することから始まりました。M不動産、N不動産、T建物、A建物、Hコーポレーション、…etc. 来る日も来る日も販売中の新築に限らず中古物件でも、実際の物件を視察することに多くの時間を費やしました。初めは間取りや内装、キッチンやユニットバス、建具や収納、デティールに至るまでひとつひとつ夢中で見ていましたが、物件を重ねるうちに「なんだかどれも同じような間取りや設備で、特に記憶に残る物件がないかも…」ということに気づかされました。同価格帯の物件は、立地条件を除けば建物自体の差を見出すことが難しかったのです。そこで価格帯の異なる物件であれば、もっと異なる特徴があるはずだという思いから、自分たちが計画する物件とはかけ離れた価格帯の物件をも見学することにしたのです。

 都心でありながら周囲の喧騒を忘れるような小高く日当たりの良い立地、外構には循環する水を張った水盤やオブジェを囲む緑豊かな植栽計画、外壁に使われている割れ肌のタイルは2丁掛けの天然石、エントランス周りには磨きの御影や上品な水磨きの大理石、ゆとりのある階高と各階には逆梁工法(当時の逆梁工法は階高を余分に設け床下に梁を納めていた)、室内は全て天然素材でしつらえられていました。内廊下に面する玄関扉は突板で、三和土と上り框は天然石、靴箱のカウンターももちろん石、扉・枠・巾木・廻り縁は全て突板か無垢材に塗装仕上げ、壁面は紙や布製がほとんどでした。今ではアルミ製のレバーハンドルが主流ですが、当時の高級物件は真鍮のノブといった洒落たものでした。システムキッチンに至っては、ドイツ製の3口の大型ガスコンロにガスオーブンと冷蔵庫が組み込まれ、扉はもちろん無垢材かバーズアイの突板にウレタン塗装、カウンターとシンクとコンロ周りの壁には御影石。間取りや収納、どれをとっても空間にゆとりがある計画でトイレには必ず手洗いカウンターが設置され、そこには外国映画でしか見たことのないユーティリティーが広がっていたのでした。誰もがこんな部屋に住んでみたいと思う憧れの空間がそこにはありました。わたしたちが提案する価格帯のマンションであっても、高級物件にあるようなテイストが少しでも取り入れることができたなら、きっとみんなが住みたいと思うはずだとその時確信したのです。

それからというもの、憧れの高級物件に一歩でも近づけるよう素材を検証し、メーカーを吟味し価格が見合う商品を探し求めました。同時に限られた専有面積から少しでもゆとりのあるように住戸内プランを工夫しました。当時の3LDKのキッチンは調理時の油ハネや煙を避けるため、独立型キッチンが多かったのです。時折あるカウンターキッチンもシンク上に収納棚があるため開口部は限られており、その小さな開口はまるで蕎麦屋のカウンターのように思えてなりませんでした。そこでオープンキッチンやアイランドキッチン、小さなⅡ列型キッチン、そうしてカウンターキッチンでは上部の吊戸を取り払った提案をしました。当初は煙がリビングに広がってしまうとか、吊戸が無いと収納力が下がるとか、営業部からの反対が多くありましたが、購入を決めた契約者の統計を取ると実際には吊戸の無い開放型のカウンターキッチンを選択していることが多いことがわかってきました。営業をしているとお客様からの断りが印象に深く心に残ってしまい、お客様のノーの意見が蓄積されてしまう傾向にありました。お客様からの負の意見に堪えることは仕方がないことですが、営業部には契約者の集計した数字を見てもらい自信をもって自社物件を薦めるよう繰り返しお願いしたものです。その他にもトールサイズの靴箱やシューズインクローゼット、ウォークインクローゼット、一見無駄に見える廊下のニッチなど、現在のマンション業界では当たり前になったプランニングを30年前から提案してきました。そんな住戸プランは見たことがないと実施設計を担当する事務所にはキョトンとされ、そんな材料をそんな単価でできるものかとゼネコンには叱咤されながら、住みたい理想とするマンションに近づけようと日々奮闘していました。

分譲マンションがシリーズ化し、年間に何棟も計画されて住戸数が増えると各商品の納品数が飛躍的に伸びてきます。年間引渡し物件が10棟になると住戸数は500戸になります。するとメーカーの規格にはない商品も「自社オリジナル製品」として開発することが可能であることを知りました。メーカー側から商品開発の協力を得ることができるようになったのです。分譲マンションを企画し始めたころ、TOTOなんて担当者すら打ち合わせに来てもらえず、設計事務所を通してTOTOの商品を検証するような有様でしたから、TOTOが私たちの要望をかなえるオリジナルユニットバスを開発してくれることに大変驚いたものでした。当初、プランニングにあたり一番頭を抱えていたことは、洗面化粧台の奥行きが大きすぎたことでした。都心でシングル&ディンクス向けに50㎡前後のマンションを多く企画しており、洗面室にユニットバスと洗濯機置き場を配置すると洗面化粧台の奥行き600㎜では大きすぎてプランニングの柔軟性に欠けることが多かったのです。しかもボウルがカウンターにシールで納められているためシリコン系シール部分からカビで汚れやすくなるのが難点でした。そこでカウンターの両端部分を奥行き500㎜として、ボウルをカウンターと一体成型で構成できないものかとメーカーに相談しました。当時の松下電工(現Panasonic)は戸建住宅がほとんどでマンションの住宅設備にはあまり参入しておりませんでしたので、これを機にとその取り組みを承諾してくれたのです。幾度となく試作品を作ってきては何度もやり直しをし、遂にフォルムが完成してからは、われわれも大阪の本社工場に出向き、Panasonicの研究者と商品化できるよう機能検査などを確認してきました。実際の納品前では、社内の一角に洗面化粧台を備え付けて社長はじめ役員たちにも確認してもらいましたが、ここまで仕上げるまでの苦労や洗面台の細部への工夫は役員たちには伝わらなかったようで、さすが不動産屋の男性陣だなと苦笑したことを覚えています。でも営業の現場では、おかげさまで松下電工で製作した洗面化粧台は大好評でした。さらにはそれを見たTOTOがうちでもオリジナル商品のお手伝いをしたいと手を挙げてきたのです。天下のTOTOが、当時名前も知れていないデベロッパーが作るマンションシリーズのオリジナル洗面化粧台やユニットバスの開発に名乗りを上げたからそれはもう驚きでした。

 当時、わたしたちが一生懸命に開発したオリジナル洗面化粧台は、今ではPanasonicのカタログに標準品として掲載され、多くのデベロッパーのマンションで使われているのを見るようになりました。ヒット商品だったそうです。当時Panasonicの担当には言いましたが、「あれはわたしたちのオリジナル商品だったのに、我々に断りもなくカタログ掲載までしてしまってなんだか面白くないわ」と。その主任だった担当者は、現在ではPanasonicグループ会社の代表になりエムズケイ株式会社をなにかと見守っていてくれており、すっかり頼もしい存在となっております。

 さて、オリジナル製品開発に遅れて手を挙げたTOTOですが、Panasonicと比較すると制約が多く残念ながら思うような開発に至りませんでした。ユニットバスでは鏡の形状や位置を規定以外にして、シャンプー置き場にリラインスの棚を新たに取り付けるくらいでした。TOTOという大きなブランドは簡単には動かすことはできません。洗面化粧台もシングル&ディンクスプラン向けにコンパクトな商品を要求いたしましたが、既存の商品に少し手を加えて組み合わせるだけのものでしたので、我々にとって満足のいく商品にはなりませんでしたが、開発した商品はちゃっかりカタログに載せて標準品にしていました。でも、それだけわたしたちの提案したものが市場で受け入れられたということであり、とても嬉しかったものです。

 

…つづく


エムズケイ株式会社の推奨メーカー

 

弊社設立のきっかけとなった「ナショナルインテリア」。

ドイツをはじめ、ヨーロッパ有数のブランドと日本で唯一の代理店契約を持ち、取り扱うファブリックスは百貨店や一流ホテルにのみ納入をしています。

デベロッパー時代からの古い御付き合いのため直接のお取引が可能となっており、エムズケイ株式会社のインテリア提案にはなくてはならないメーカーです。

ナショナルインテリアHPはこちらからどうぞ

 

 

 


TOTO・DAIKEN・YKK AP 東京コラボレーションショールーム(新宿)

TOTO・DAIKEN・YKK AP 東京コラボレーションショールームは、おかげさまで7周年を迎えました!
当ショールームでは、TOTOの水まわり、DAIKENのフローリング・内装ドア、YKK APの窓・玄関ドア・エクステリアなど、3社の商品をご覧いただけます。 

エムズケイ株式会社ではTOTOをはじめ、たくさんのメーカーにご協力をいただいています。詳しくはこちらからどうぞ

 


Cassina ixc.(カッシーナ・イクスシー)

 

時を超えて、なお憧れの歴史ある家具を時代に合わせて進化させるカッシーナ。

エムズケイ株式会社が自信をもってお勧めしたいファニチャーブランドです。

 

カッシーナイクスシーHPはこちらからどうぞ

 

 

 


 Think, “BEAUTIFUL”  IT’S a CERA way

いかに優れた機能を誇るものであっても、そこに、「美」を感じさせないものに、
私たちが、その価値を認めることはありません。
それがどんなに美しい姿をまとっていても、そこに、確かな「品質」が叶えられていないものは、私たちの商品にはなりえません。
なぜならば、水まわりは、人の営みとそして感性とが溶け合う空間だから。
世界から集められた水まわりの機器の逸品。
だからこそ、わたしたちは、商品ひとつひとつに込められたストーリーにこだわります。
プロダクトのデザインと空間のデザインを結ぶのは、
研ぎ澄まされた審美眼と磨かれた価値観。それがセラトレーディングの流儀です。

美という言葉だけでは捉えられない「BEAUTIFUL LIFE」へ。……この姿勢がエムズケイ株式会社に通ずるものがあるのです。

セラトレーディングHPはこちらからどうぞ